2012年11月29日木曜日

ラボライフを豊かにするギヤー

まじめな学生とか,
ラボの奴隷として働く学生,
研究に取り憑かれてしまったジャンキーくんなど,
24時間のうちの半分以上をラボで過ごす諸君が諸研究機関には居ります。


自ずから望んでいるとしても,
そうでないとしても,
一朝一夕にしてそのライフスタイルが変化する事の無い彼らにとって,
持続可能で健康的なラボライフを心がける事は,
クリエイティブなワークの実現をもたらすに違いありません。


今回,紹介するギヤーはこちら。
必要最低限の調理器具で簡単に栄養満点の食事を作る事が出来るこれ。



スープジャーです。

ここに適当にぶつ切りにした野菜とコンソメと放り込み,
熱湯を注いで適当に放っておけば,
あとは余熱で食物繊維たっぷりのスープを作る事が出来ます。

また,生米を入れ熱湯を入れておけばお粥を作る事も出来ます。
熱湯と一緒に各種スープの素や鶏ガラだしなどを入れる事で,
中華粥からリゾットまで幅広いレパートリーをカバーする事も出来ます。


どこのラボでもたいてい湯沸かし器などを備えているはずです。
これを使ってよりサステイナブルでカンファタブルなラボライフを実現しましょう。




2012年11月27日火曜日

新劇場版エヴァンゲリオンQを観ました

序・破とこれまで観て来たので、
Qも観て来ました。

公開2〜3日の評価を聞くところだと、
意味不明とか、
がっかりするとか、
短いとか、
あまり良い話が無かったので少し心配でした。



とはいえ,エヴァに関していえば意味不明というのはずっと前からのことです。



観た人があれこれ議論して,
それを私は端から見ながらいかにもそれらしい考察で納得して,
楽しんだ気になるというのも悪くないと思います。




さて肝心の映画について。
冒頭のように私は作品への期待感と,
駄作だったらという不安感とでなんだか良く分からない気分でした。


結論からいえば,
ロボット好きの私としては,
機械の無機的な部分と生物の有機的な部分を兼ね備えたエヴァというマシーンとその戦闘が描かれていたので十分満足しました。

冒頭6分の後のCGが良くないと批判がありましたが,
作画には詳しくないので気になりませんでした。

加えてギミックに富んだ謎の戦艦も出てきて,
スーパーロボット対戦に(年が年なんでやらないですが)出てきたらすごいんだろうなぁなんてことを考えたりしました。


オーラバリアを張る戦艦はあったけど,
ATフィールドかぁ ···


2012年11月13日火曜日

遅筆について

(5分で描いたけど,いいリフレッシュ)

年末に近づくと,一年の精神的疲弊が蓄積して筆が進まなくなる。
ここ2年程経験している。

日々,たいした事を書いている訳ではないけれど,年末は何かと原稿執筆の機会が増えるからとても困る。

まず書いていても面白いフレーズが浮かんでこない。夏場ならば時間をかけて悩んでいれば光明が見えてくるけれどもそれが無い。
それで最終的に『どこへいって,何をしました。次にどこへ行きました。... 面白かったです』というような,単調な,小学生の旅行記みたいになる。

そしてまた駄文を書いてしまったとへこむ。〆切には出さなければならず,ゲラ刷りをみてまた文章能力の無さにへこむスパイラル。


文献も読みたくなくなる。というかものを読むまでの精神的ハードルがすごい高くなる。
頭の中を文字列が流れるだけでなにも理解していなくて,何度も同じところを読んでしまう。
ページが進まないと,読んでる達成感が無くて読むインセンティブを無くすスパイラル。


とはいえ(自分でいうのもなんだけれど),最近昔と比べてものの読み方が変わってきているように思う。内容だけでなく,文章の構造,物語の構造を考えてみたりだとか。


これが遅筆(というかわからないけど)を打破するきっかけになればよい。


気分転換して,日々に新しい風を吹き込むようにしたい。

2012年11月11日日曜日

サイエンスアゴラに参加した

サイエンスアゴラに参加してきました。
お台場の日本科学未来館とその付近の施設で年に一度行われるイベントです。


「アゴラ」というのは,ギリシャ語で広場という意味を持つ言葉だそうです。
この「科学の広場」では,ほぼ無料で様々な科学的な事が体験できます。

このイベントに参加したのは初めてでしたが,科学オタク気質の私としてはとても楽しむ事が出来ました。
中高生の発表とか,黒ラブ教授のネタとか面白いものはいくつかありましたが,とくにインスパイヤーされたのが,サイエンスとデザインのコーナーでした。

この中で紹介されていたある一枚の絵がとても印象的でした。
cell pressが出している神経科学の一流紙Neuronの表紙です。


脳に音符が流れ込んで,脳から出るとき脳の表面で屈折して虹色が出ています。
下の英語を得意の超訳すると,

“あなたの好きな色: 共感覚と感覚刺激の処理”

まぁ,超訳というか拙い直訳なんですが。
modalitiyというのは様式というような意味で,複数形なので,sensory modalitiesというのは視覚とか聴覚とか触角とかいろんな種類の刺激の事を言っているんだと思います。

また,共感覚というのは例えばある音に対してある色をイメージするというような,ある刺激によってそれとは様式の異なる刺激が生じるというような事だったと思います。

くどくど説明しましたが,音楽を聞いて色をイメージするというような事をこの絵が全てを分かりやすく表しているのですごいと思いました。


また,私がこれを見て興奮したのはそれだけではありません。
これがPink floydの“The Dark Side of the Moon”のジャケットのオマージュになっているのが一段とグッと来ます。



細胞の分子生物学を扱ったThe Cellの第5版の裏面の件といい,科学者のこういう遊び心は素晴らしいと思います。



2012年11月3日土曜日

朝食が大事

ここ2年くらいで体重が4キロくらい微減を続けています。
ご飯は食べる方ですが、それなりに長時間働くし、自転車にも長距離乗るのが原因でしょうか。
ストレスも少しは感じているし。

やはり、何事も大事なのは小さな事でも続けていくことです。

ミクロでみれば毎日定時に3食摂ること。マクロではそれをずっと続ける事です。

どちらも些細なことなのに忙しいとついかまけてしまいます。よくない。



今日はきちんと朝食が摂れました。
忙しくない休日に、リズムをきちんとつけるのがよいと思います。

2012年11月2日金曜日

直流電流について

5月の初めの頃からでしょうか。
私は直流電流が流れるか流れないかというような事が気がかりでした。

6月の事はもう覚えていません。

7月は,ただただ雑用仕事に追われて,直流電流の事などほとんど忘れてしまっていました。

8月は韓国で学会がありました。ユッケや生レバーなどを食べて,何故“ユッケ事件”が起きたのか,などを考える余裕がありました。あと,PSYのGangnam styleに出てくるおねいさんがとてもかわいいなどと考える余裕がありました。

9月には,直流電流の事を忘れようとするのだけれども,もうそうも行かず,新しい論文の執筆で気を紛らわしていました。この頃には,もう心が荒んでしまって日記も書く気力が失せてしまっていました。

10月の初め頃,とうとう私は自分が描いた直流電流のいわば設計図を手に取って読みました。
これを書いたのは5月の初めですが,それから私は実に5ヶ月間もこれを見る事を自ら禁じてきたのです。
これを見てしまっては,余計に流れるか流れないかというような事を考えてしまうのではと思ったからです。

久しぶりにそれを見ると,不十分だと感じる部分が2箇所くらい見つかりました。
けれども,欠点はそれほど決定的でない,客観的に見てもとりあえず及第点だろうと5ヶ月前の私を評価しました。

私が下した評価がどうあれ,直流電流が流れるか流れないかというような事が問題です。


結論を言えば,直流電流は流れたので,私はしばらくは研究に没頭が出来そうです。