2011年12月3日土曜日

アゲハチョウの味覚受容体

アゲハチョウの味覚受容体の論文が2週間くらい前にNature communicationsに載って、新聞の紙面をにぎわしていたので読んだ。

Ozaki, K. et al, 2011, A gustatory receptor involved in host plant recognition for oviposition of a swallowtail butterfly. Nat. Commun. 2:542 doi: 10.1038/ncomms1548

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・EST解析で味覚受容の遺伝子を決める
・バキュロウィルス発現系で遺伝子を発現させ、リガンド候補化合物をカルシウムイメージングで決める
・RNAiで味覚遺伝子をノックダウンさせて、味覚遺伝子の発現量が落ちているか確認
→落ちる

・雌のアゲハチョウの感覚毛のリガンド物質に対する反応を調査
→ノックダウンした雌では反応が有意に低下

・雌の産卵行動を観察
→ノックダウンした雌では模造葉に対する産卵数が減少
(模造葉にミカンの葉の抽出物をつけると、産卵数は減らない)


○これらの結果から、アゲハチョウの味覚遺伝子を決定して、そしてそれが産卵における寄主認識にも関係しているよという内容。
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Nature系列の雑誌に載るような論文はこれくらいのデータを積まないと駄目なのだな。
lepiでもRNAiが有効なのか。ほうほう。



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