学会発表や講演会、ポスター発表などこれまで様々な場で発表をしてきた。
毎回毎回、前日夜には発表の原稿(これは有ったり無かったりするけれども)とにらめっこし、頭の中で質問に対する返答などをイメージする。
小学校の時、担任の先生が言っていた。
「一流のスポーツ選手はイメージトレーニングが上手い。試合前に良いイメージを持って、心を落ち着けて試合に臨むんだ。」
小・中・高、そして大学。
ほとんどスポーツとは無縁の私であったが、今ならその気持ちがわかる。
高校の時、卓球部の先輩が言っていた。
「一流のスポーツ選手は試合前には禁欲する。さまざまな、さまざまな欲求をコントロールして勝ちという意識に昇華させるのだ。」
小・中・高、そして大学。
おおよそ薄汚い欲望の塊であった私も、今ならその気持ちがわかる。
一瞬の発表の為に、最高のために、気分を集中させるのだ。
この日の為、北京の楽しい夜もお酒を飲まずに耐えてきた。
飲むのはよくわからない、椰子汁である。
中国の方に美味しいと言われたから飲んだけれども
そもそも、ココナツ系がそんなに好きではないのだ。
ともかく、発表に対してよいイメージを持つ事が出来たのだ。
明日は早いから寝よう。と思い立つもののふと、目覚ましがない事に気付く。
そういえば、今朝は危うく寝坊するところだったのであった。
いつもは携帯を使うが、電源を入れると料金とかが大変な事になりそうなので、どうしようかと悩む。もしや、日本のホテルのようにいろいろいじくったら、どこかしらのアラームを鳴らす事が出来るんじゃないだろうか。
私はありとあらゆる引き出しやら、説明書やらを端から探した。
探した。
探した。
そして、全く関係のないものを見つけた。
こ、こ、これは・・・何だ。
コ、コ・・・。あれに違いない・・・。
「孕」という漢字がやけにリアルな、謎のアイテムを見つけてしまった。
せっかくプラスのイメージに意識を集中させていたのに、また暗黒面へ突き落とされてしまった。
なんて大きいサイズなんだという疑問に始まり
シングルで頼んだはずなのにツインになってる事は何故か
4つ星ホテルってどういう事か
など恐らく考え過ぎであろうという事まで思いを巡らせた。
そして30分後、もうどうでも良くなって寝た。
(結局、携帯電話を目覚ましに使いました。)
次回以降はしばらく番外として食事編、観光編をお送りします。
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