2014年1月16日木曜日

地元に帰ろう: そして内向きと揶揄される若者

あまちゃんは本当に良かった。
アイドルの面でも良かったけれど,
GMT5やそのデビュー曲である「地元へ帰ろう」は私の心に突き刺さった。

洗練された歌詞とも思えないし,いいメロディとも思わないのだけど,
地元へ帰ろうという率直なメッセージが頭を離れなくなる。

これを聞いたり,地元の友達と再会して地元に帰る話を聞くと,
いろいろ考えるところがあった。

海外を目指せというけれど

地元へ帰ることはあまちゃん内では比較的ポジティブなこととして扱われているけれど,
一般的には外を目指さなくなった若者などとネガティブな捉えられ方をしているように感じる。
私は,海外に出たいけれど,でもそれって本当にいいことばかりなのでしょうか。
若者が地方を離れて,都市部やあるいは海外へ出て行ってしまうと,
地域の伝統技術の継承者が居ないとか,農家の跡継ぎが居ないとか言うじゃないですか。

内向きで,このままじゃ国際競争力が云々のようなお話があるけれど,
欧米追従じゃなくて,今一度内向きに日本を評価し直して,競争していくという方法もあるんじゃないかと感じた。

内向きだって,もし,今までの若者がつまらないと言って出て行ってしまった産業に帰ってこようとしているのならば,それはそれで評価すべきだと思う。議論を担保するソースは無いけれど。

アルフレッドの気持ちは分からない

故郷を離れるのか否か。こういう思いを考えるといつも心へ浮かんでくるのは映画「ニューシネマパラダイス」である。

物語の中で,映画技師のアルフレッドは,かわいがっていたトトという少年を嘘をついてでも故郷から離れさせる。以来,アルフレッドが死ぬまで決して帰ってくるなと言い放ち,トトもその言いつけを守る訳です。
このことはトトにとって,またアルフレッドにとっても非常につらい決断だと推測されるのだけど,アルフレッドはトトが映画監督として大成するにはそうせねばならないと考えていたのだと思う。

その思惑は,物語ではうまく行く訳だけれど,いつも私が考えてしまうのは,
本当にそうせねばならなかったのかということである。映画監督にならなくても,いやなったとしても,みんなで仲良く暮らす道はないのか。

何かを大成させる為に,何かの犠牲は本当に必要なのか。私はこういうとき欲張りです。


地元へ帰ろう(但し,職があれば)

いろいろ考えが巡ったのだけれど,
結局は何を思って私の今があるのかを考えた。
そうすると,案外どうするかはシンプルで,やるべき方向性はいくつかに絞られた。
これらの絞られた選択肢について,決断の猶予はしばらくありそうで,
その分岐点までにすべきことはどのみち同じようなのでこれからも頑張りたい。
普通の人が地元に帰っても面白いけれど,国際競争力のある人が帰ったらもっと面白いことが出来そうだと思います。

それにしても,地元に職はあるのだろうか。
無ければ,創ればいいじゃないかという話もあるけれど,
そのときにそんなリスクをとれるのだろうか。

じぇじぇじぇ(死語)

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