2014年1月30日木曜日

髪の問題

今月の私の履歴書はとても面白い。
小沢征爾さんが書いている。
世界的評価を受けている小沢さんが,どのような経歴をたどってきたのか,
輝かしい舞台だけでなく,肝を嘗めるような思いをしていて,そういう人間的に濃密な経験の裏打ちが,技術面だけでない音楽の表現につながっているのだろうと勝手に推察している。

登場人物の大物ぶりにも驚いてしまう。音楽に詳しい人によれば,指揮者や演奏家もかなりの大御所らしいが,それ以外にもとんでもない人がたくさん出てくる。つくづく,凄い人の周りには凄い人たちが集まるのだなと感ずる。

私がもう一つ気になったのは髪の問題である。登場人物の髪型に大変私は勇気づけられた。私の髪は最近,伸びていて,評判がからっきしである。良い評価といえば「科学者というのは,そういう髪型なんだ」と評した祖父と,「先取っている」と評した後輩くらいのものだ。後者には若干の茶化しを感じないでも無いが,ここは言葉をそのまま受け取ることとしよう。

例えば,小沢征爾さん。



例えば,武満徹さん

そういうことである。
そういうことである。

そうら観たかと私は思っている。先日は,山下達郎さんにインスパイヤーされたが,今回また先達たちに勇気づけられた。
私も髪のあるうちは,髪を楽しみたいんだ。

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