2014年2月6日木曜日

科学者にはiPadの相性がバッチリ

学術の仕事はよく,巨人の肩の上に立つと喩えられる。Google scholarのトップページにも,この言葉は書いてある。

ここで巨人とは,過去に蓄積された叡智のことである。学問はある個人によってなされるのでなく,過去の礎の上になっていることを表す言葉で,私の好きな言葉の一つである。

科学もまたご多分に洩れず,巨人の肩の上に立って出来ている。ひょっとすると,科学者というのは四六時中実験をしていたり,考え込んだりしているイメージがあるかもしれないけれど,実際にはたいへん多くの時間を既存の事実や概念の理解に費やす。新しい発見は,全て論文という形で報告されるので,理解に時間を費やすというのは,論文を読んで理解する為にたくさんの時間を割くということだ。

新しいことを始めようと思えば,関連の分野が今どれだけ理解されているかということを把握するためにたくさんの論文を読まなくてはならないし,そうでなかったとしても,最新の論文は毎週毎月のように次々と出てくるので,科学者は息をするように論文を読み続けないといけない。そういうわけでPh. D (日本語でいうところの博士) は,piled higher and deeper (文書をうず高く積み上げる,つまり机が文書で埋れている様) の頭文字を取ったものだと揶揄されるみたいだけど,それは致し方ないところもあると思うんです。

本題なんだけど

昔は一冊の研究雑誌に目を通して,必要な論文を印刷して読んだり取っておいたりしたみたいだし,最近ではそれらのほとんどをPDFで入手することができる。iPad Airを入手して思ったことは,とってもPDFの処理が早くてストレスなく読めるということだ。

私は,これまで論文のPDFを印刷して,ラインマーカーで大事なところを線を引き,色鉛筆でmemoを書き込んだりしていたのだけれど,それも全部iPadで出来てしまう。例えば,goodreader。



まともに論文を読んでいると本当に,うず高く積み上がってしまって1ヶ月に一度は机の片付けをしないといけないし,せっかく読んでメモしても何処かになくしてしまって,また印刷しては忘れた頃に出てくるの繰り返しで,phdスパイラルにハマるというダメ人間なのです。

そういう私にとって,iPadは救世主的な存在になるんではないかと期待しております。

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