2013年2月2日土曜日

とてもインターナショナルだった

今週は海外からの来客があって,
実にインターナショナルだった。

普段から私の周りは一般の平均よりもインターナショナルだと思うけれど,
いつにも増してインターナショナルだった。

今回のインターナショナルなエクスペリエンスをまとめておこう。


虫について

今週の火曜に私が来客に話をする時間があった。
私は虫と化学物質の同定の話をしたんだけど,
話の後にどうやって同定したのかという質問を受けた。

私はてっきり物質同定の話かと思ったのだけれど,
虫についてだった。

ゲニタリア (生殖器) で判別するような同定はしていないし,
そこまで見なければならない程,込み入った種を扱っている訳でもないし,
質問に窮していると,
本で絵合わせしているのかという話になった。

色々話を聞いて分かったのは,
どうやら図鑑というものが充実していないから同定が困難らしい。

そうか,そういえば,日本はアマチュアにも研究機関と同様かそれ以上の,
虫マニアを有する変態昆虫王国だった。


日本では分類学が軽視されがちなところもあるけど,
他国の状況を聞いて改めて恵まれた研究環境にあることに気付いた。

子どもの図鑑レベルでも,ずいぶん充実しているもんな。


案内した

自分も詳しい方ではないんだけど,
浅草を一緒に歩いてきた。

人が沢山居て,
はぐれないように常に気を張っていたんだけど,
客人はお構いなしに,
てんでばらばらお土産選びをしてしまって,
自由人だなと思った。


日本人同士ならそういう時,
ここで待ち合わせしようなどと決めて自由な行動をするんだろうなと思った。
日本人は時間にうるさいと言うが,
日本人の中ではルーズに分類される私にも
日本人の血が流れているのだと思った。


お昼に染太郎という,
尋常じゃなくいい味を出している店構えの
お好み焼き屋さんへ行った。

人気店らしいが,
昼早く行ったので問題なく入れた。

お品書きには店の歴史が書いてあり,
坂口安吾も足繁く通ったというのを観て,
丁度いま読んでいる堕落論もここで書いたのだろうかと回想して,
胸が熱くなった
胸熱


これからについて

ボーダレスに人が行き来して,
共同研究することや,
情報交換をすることはますます活発になっていくだろうと思った。

その時には,もちろんレベルの高い研究や議論が出来ることが重要なんだけど,
それ以前に,もっと自己の強いアイデンティティが必要であろうと思った。
自国の歴史や自分の哲学観,宗教観などをもっていない人間が,
いくら高いレベルのことをしていても
ちっとも信用などされないと感じた。

研究と同じくらいの熱意で,
日本人的な哲学や宗教観などを見つめていきたいと思った。

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