ワモンキシタバ(上)と
ニレキリガ(下)が室内に紛れ込んで来たので捕まえて標本にしました。
どちらも夏らしい蛾です。
梅雨入りしたとか言っているのに、
ちっとも暑くないし、蒸し蒸ししないので、
夏だという実感が沸きませんが、蛾ちゃんは正直です。
こういうのは恐らく温度よりも、日長が重要であるという事の現れなんだと思います。
温度は毎年あるいは毎日変動幅が大きくても、日の長さはどの年も季節に応じてほぼ一定でしょうから。
失望
ところで、最近標本はあまり作っていなかったのですが、
我ながら腕が落ちていてがっかりしました。
ワモンは大型だし特に問題なく展翅しました。
でもニレキリガの方で非常に手こずりました。
子どもの頃は何となくで上手く出来ていた事が、大人になってからは指先の機微な動かし方を意識してコントロールしなければうまく出来なくなりました。
これは、かなり細かな動きまで自分で制御できるようになったという反面、小さい頃は勘でオートマティックにしていた動作にまで注意を払わねばならないので、精神の摩耗が激しくなるという欠点があります。
ブランクが長かったので、動きがマニュアル化したのは大人になったことだけが原因とは言い切れません。
ともかく、昔ほど、珍品ちょー欲しーぜという感覚は沸き上がってきませんが、ミクロレピを中心に標本作りもぼちぼちやっていきたいと思います。
※命を頂いて標本を作るからには、生の美しさを半永久的に保てるよう、持てる限りの技術を尽くすというのが私の標本作りのポリシーです。
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