2014年10月20日月曜日

昨晩は実に眠りが浅かった

こうやって眠れないことがたまにある。
我ながら,自分の仕事のことやキャリアパスなど,
悩みは尽きないので,
不安で夜も眠れないといった日があっても良いように思うのだが,
それはない。

自分の思考回路はよくわからないが,
悩むくらいならさっさと寝た方が生産的だと思っているのだろう。
そうやって,大事な提出物のある前日も,
ぐっすり眠れてしまうのが考えものだが。

私が眠れないときは,
たいてい興奮しすぎてしまっているときである。
幼少時代,遠足の前などはわくわくして眠れなかったものだが,
そのような感じで妄想しすぎて眠れなくなってしまう。
これから起こるであろう,成功体験を妄想し,
加えて首尾よくいった場合の不安点などを考えて少し不安になるという不思議な状態だ。
もしもその不安点の解消法も見つかると,
さらにその先の妄想をして,ますます興奮してしまう。
ちなみにこの興奮にはエロティックなものは全く含まれていない。

昨晩は,うまく行く場合行かない場合の分岐点の3層先まで行ってしまい,
しまいには頭を冷やすために起きて,
ピンボールをしてからもう一度寝床に付いた。
ハイスコアが出た。


こういうハイな状態になってしまったことの原因として,
中煎りのコーヒーを久しぶりに飲んだことを考えているのだけど,
下記の自然に対して熱い思いで書かれた本を読んでしまったことも原因かもしれない。


裏山の奇人



ニコニコ学会等での研究発表やその他業績から,
昆虫界隈では知らない人は居ないこの方だが,
本書には生い立ち,研究哲学,研究についてが書かれていて,とても面白かった。
特にどのような思いで,研究論文を書いているのかという点は,
個人の研究に対する思いが出ていてやはり面白い。
こういう人を見ると,やはりもっと私も多作になるべきかと考える。

それにしてもフィールドの生物学シリーズは,
これまで非常に個性的な研究者にスポットを当てていて,
本当に驚きである。
研究者はたいていよく教育された人たちなので,
みなそれぞれに節目節目で様々なことを 考察し,
それを記憶し,伝える文章能力を有していると思うけれども,
それにしてもとりわけ面白い人を集めてくる。

どれも結構,研究についてしっかりとデータを添えて書かれているけれど,
一般の人にも分かりやすく工夫されていて感心する。

著者はいずれも,30代前半の若手であるけれど,
私がその年齢に達したときに,このような濃密な物語を語ることが出来るのか,
頑張りたいところである。



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